太っているわけではないのに、ご飯を食べた後だけ下腹がぽっこり出てしまう。
そんなあなたは「胃下垂」によって、ぽっこりお腹になっている可能性があります。
正常だと、みぞおちの辺りに位置するはずの胃が、へそや下腹の辺りまで下がっていて、胃の上部の位置は正常だけど、胃の下部が伸びている状態を言います。
痩せている女性に多く見られ、女性のおよそ1/3が胃下垂で、自覚症状を持っている人はごくわずかとか。胃下垂になる原因としては、疲労やストレスからくる心因的要因か、姿勢の悪さや骨盤の歪みなどからくる身体的要因で起こります。症状は軽い場合が多いため、大抵は気付かない人が多いようですが、胃もたれや食欲不振、肌荒れ、便秘などを引き起こし、ひどくなると胃炎や胃潰瘍を併発する恐れもあるので、注意が必要です。
胃下垂のせいで、ぽっこりお腹になっている場合の見分けるポイントとしては…。
・常にぽっこりお腹か?
・食事の後だけ、ぽっこりお腹になるのか?で見分けます。
胃下垂による場合は「食後」だけ下っ腹がポッコリ出るのが特徴。
ご飯を食べた後の胃が、その重さに耐えられなくなり、本来あるべき位置よりも垂れ下がってしまうため、食後にポッコリ出てしまうのです。
食事の前後に関わらず、常にぽっこりお腹の場合は胃下垂の可能性は低いでしょう。
1つ目の解消法は、インナーマッスル(体の深層部にある筋肉)を鍛えること。
胃下垂によるぽっこりお腹を解消するには、腹筋の奥にあるインナーマッスルを腹筋運動などで鍛える必要があります。
私たちの胸には肋骨がありますが、お腹周りには内臓を支える骨がないため、筋肉で支えてあげる必要があります。(脂肪で内臓は支えられませんよ!)
そのため、しっかりとインナーマッスルを鍛えて、内臓を正常な位置に戻してあげることで、ぽっこりお腹を解消できます。
2つ目の解消法は、日ごろの姿勢を改善すること。
胃下垂は、猫背など姿勢の悪い人に多く見られます。猫背などの姿勢の悪さは胃下垂を悪化させるため、ますますポッコリお腹になってしまうことに。普段から背すじをピンッと伸ばすことを意識して過ごすことで、背筋が鍛えられ胃下垂を改善できます。
胃下垂自体は病気ではないので、過度に心配する必要はありませんが、ひどくなると胃の病気を引き起こすこともあるということだけ頭に入れておきましょう。
胃下垂によるぽっこりお腹は、まずは胃下垂の改善を目指すと、自然に効果を実感できるはずです。せっかくスタイルが良いのですから、食事をするたびにぽっこりお腹になってしまうなんてもったいないですよね!